――つれづれなるままに、心にうつりゆく由なしごとは絶えずして、かつ消え、かつ結びて久しくとどまりたるためしなし。されば男もすなる日記といふものをわれ鳴人もしてみむとてすなり
◆<カレーうどん>に入れる調味料の黄金比率。どんぶり1杯(1人前)分なら、「にんべんのつゆの素」表示通り、カレーパウダー小さじ半分、水溶き片栗粉小さじ2杯。これだけで下町のどんな老舗にも負けない、古き良き伝統の味の出来上がり。
◆大きなナマタケノコ(長さ30㎝弱)のゆで方のレシピはどれも決まって、皮付きのままあたまに切り込みを入れ大きな寸胴ナベに米ぬか入れて……と判で押したような手ほどきをするが、べつに大きな寸胴ナベなんかなくても、普通のナベにタケノコが入るように2つ割り、3つ割りにして放り込めば手早く茹で上がるのに。
◆厚労省の牛肉料理のガイドラインでは、食中毒予防のために、肉の中心部を75℃で1分以上、65℃なら15分以上加熱しなさいと……。でもそれじゃあ中心までウェルダンになってしまい、ボロニアソーセージみたいなローストビーフになってしまう。ローストビーフの王道は、まず全6面の長方体のうち両端の2面だけには焼き面を作らず、火の入り具合を監視する<のぞき窓>に利用する。その他の4面をじわじわと焼いていって、やがて両側の<のぞき窓>にも自然にほどよい変色がついたあたりで火を止める。フライパンから取り出し、すかさずアルミホイルに包み込んで30分ほど粗熱をとると、中心部に鮮やかな赤が残る絶妙なローストビーフが完成するのだ。そこまでやって万一食中毒にでもなったら、神仏の不実をなじるか、おのれの不運をなげくか、どちらを選ぶかはお気に召すまま。
◆きのう近所のスーパーで、丸美屋の<麻婆豆腐の素>を手に取って箱裏の「作り方」を読んでいたら、妙齢の女性が隣りにやってきて同じ<麻婆豆腐の素>をかごに入れた。すかさず「これで作ると水っぽくなりませんか?」と訊いてみた。すると彼女は「なるわよ、豆腐の水分でね。だからあたし、豆腐の代わりに厚揚げを使うの」と。なるほど、真似して厚揚げでやってみたら、とろみ加減のほど良い逸品が完成した。ちなみに<丸美屋>のほうが<cook-do>より淡白です。